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高校時代から、私は15年間ずっと頭痛に悩まされてきました。
起きている間中、ぐるぐる、ガンガン、ズキズキと止むことはなく、病院に行っても異常なしと言われ、

薬は効かず、鍼やマッサージ、整体にも通いまくりました。でも、どんな方法を試しても、良くなる気配はありませんでした。

そんなある日、江戸時代の禅のお坊さん、白隠（はくいん）さんが書いた古い本と出会いました。

そこには、今の時代ではほとんど知られていない「呼吸法」が書かれていたのです。

半信半疑で始めたその呼吸法を、毎日コツコツと実践していくうちに、信じられないことが起こりました。
15年間も苦しんだ頭痛が、少しずつ、でも確実に、なんと一か月ほどで消えていったのです。

私は自分自身の経験や体の知識を組み合わせ、「ZEN呼吸法」という形にまとめました。
これは、薬を使わずに、自分の「姿勢と呼吸の力」で体全体を調える先人の知恵をまとめたメソッドです。

この呼吸を続けていく中で、頭痛だけでなく、肩こりや疲れ、冷えなど、様々な不調が自然と消えていきました。
食べてもまったく太らなくなり、むしろ、年齢を重ねるごとに体がどんどん元気になっていると実感しています。

今では長野県上田市に移住し、自然栽培でお米を育てながら、このZEN呼吸法を世界中に伝える活動をしています。
東京国立博物館では、訪日外国人向けに週6回の呼吸ワークショップを行い、1000人以上の人たちに呼吸の魅力を伝えてきました。

パリ、アテネ、ロンドンやハリウッドなど、海外でもZEN呼吸法のワークショップを開催。世界中から共感の声が届いています。

いまの社会は、多くの人が「力を入れすぎることで、しなやかな体を壊してしまっている」と私は感じます。
だからこそ、ちゃんと力を抜くこと、自然な呼吸を取り戻すことが、本当の健康への第一歩になるのです。

呼吸は、誰にでも、今この瞬間から変えられるもの。
その「何気ない呼吸」が、自分の体と心を大きく変える力を持っています。

あなたの本来の元気は、あなたの中にある。
それを引き出すカギが、呼吸なのです。

私は今日も、この呼吸を必要としている誰かのために、伝え続けています。